皆様は普段、イライラすることは多いですか?

暑い日が続くと、何でもないことに対しても
ついカッとなってしまうことが あるのではないでしょうか。

例えば、普段は気にすることもない同僚の社員に対してカチンと来たり、
ちょっとした店員のミスに対して思いっきりクレームを言ってしまったり…

後になって
「なんであんなことで腹を立てたんだろう」
と、反省することはありませんか?

怒ることは、精神的なストレスとなるだけではなく、
身体の健康にも影響を及ぼします。


皆様も、「怒ることは身体に悪いだろうなあ」と
なんとなく想像はつくと思うのですが、
このことについて実際に確かめようとした興味深い実験があります。


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怒りは毒素を生み出す!?
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人が吐く息を、ガラス管を通して体窒素で冷やすと、
沈殿物が出てきます。

実はこの沈殿物は、
その人が息を吐いた時の感情によって色が異なるのです。

例えば、悲しみを感じている時には灰色の、
怒りを感じている時には栗色の物質が出てきます。

このように、感情の違いによって異なる物質が出てくるのです。

そしてこの怒りを感じる時に出てくる栗色の物質を分析してみると、
毒素が含まれていることがわかりました

つまり、
怒った状態でいると、体内で毒素が発生する
ということがこの実験で明らかになったのです。

また、怒りは自律神経に影響し、
心臓病やがんにつながる恐れがあると指摘する研究結果もあります。

このように、怒りは健康の大敵であると言えます。

とは言っても、
「怒らないようにする」ことはなかなか難しいことです。

やり方を間違えると、単に我慢をするだけとなり、
余計にストレスが溜まってイライラしてしまいます。

大切なことは、 怒りを感じた時に適切に対処をして、
怒りを感じた状態を長続きさせないこと
です。
そのための3つの方法をご紹介しましょう(´▽`*)/


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心の中の怒りに名前をつける
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まずは、胸の内に沸いている怒りに名前をつけましょう

「太郎」でも「花子」でも、
あるいは「あいつ」などでもかまいません。

そうして、何かイラッとすることがある時には
「あ、“太郎”が出てきた」
「“あいつ”が顔を出し始めたなあ」

と、自分の中に怒りが出てきたことを認識します。

怒りの対処をするための第一歩として、
その対象を明確にする必要があります。


相手が見えない状態では、対処のしようがありませんよね。

「怒り」という輪郭のはっきりしない感情に対して
呼び名をつけることによって、 明らかにそこにあることを意識するのです。


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自分の身体を意識する
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自分の中にある怒りを認識できたら、
今度は一度、意識を身体に向けましょう

うまく怒りを認識できたとしても、 意識が感情に向いたままだと
行動が感情に流されてしまう可能性があります。

気持ちに任せて身体が動いてしまわないよう、
一度大きく息を吸います

そして、酸素が胸に入ってくること、
さらに血液が手足をめぐっていることを確認します。

ここまでできれば、
「カッとなる」ことは ほとんど無くなるはずです。

はじめのうちは慣れないかもしれませんが、
イメージトレーニングを繰り返すことで
ここまでは無意識にできるようになります。


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「アイ・メッセージ」で伝える
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気持ちが落ち着いたとしても、
そのまま怒りにフタをしてはいけません

それは結局、我慢をしてその場しのぎをするだけとなるので、
何の解決にもならないのです。

また同じことを繰り返したり、
いつか怒りが再燃することになりかねません。

自分が怒りを感じた相手に対して、
「怒りを感じた」ということを伝える必要がある
のです。

そして、その時に大切なのが
「アイ・メッセージで伝える」
ということです。

「アイ・メッセージ」とは、
自分(I:アイ)を主語としたメッセージのことです。

怒りを伝えるメッセージは相手が主語になりがちですが、
それでは相手に感情をぶつけることにしかなりません。

例えば、恋人が自分の誕生日を忘れたことに対して
「あなた、誕生日を忘れたわね!」
と言っても、 その先には感情的な口論しか待っていないことは
容易に想像がつきます。

ここで「アイ・メッセージ」で伝えるようにすると、
「私はあなたに誕生日を覚えていてほしかったの」
となります。

この言い方であれば、
感情的にならずに自分の怒りを相手に伝えることができ、
問題の解決にもつながります。

ぜひ実践してみてくださいね。

自分の中の怒りにうまく対処できないと、
健康に悪いだけではなく人間関係もうまくいかなくなることがあります。

怒らないようにするのではなく、
適切に対処する3つの方法を実践して快適な日々を過ごしましょう(´▽`*)/