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「平穏無事に過ごすこと=健康」ではない!? ==========================================
「健康な身体」とは、どのようなものだと思いますか?
病気や怪我がない状態でしょうか?
筋肉隆々で、肌にハリのある状態でしょうか?
様々な考え方がありますが、一つの捉え方として、
「変化に対応できる状態」 と考えることができます。
大昔、自然の中で生きていた頃は、
私たちは多くの変化にさらされていました。
天候や気温の変化、手に入る食料の変化、病原菌など外敵の変化・・・
そうした変化に対応し、生き延びていくことが
「健康」の証でした。
そして、私たち人間は、自分自身の身体を進化させるのではなく、
道具や仕組みを進化させることによって変化に対応し、
健康状態を向上させてきたのです。
さらに現代になると、できるだけ変化の少ない環境を整えることが
健康への近道であるとされるようになりました。
温度や湿度は一定にコントロールされ、3食バランスの良い食事を摂り、
抗菌・消毒されたモノに囲まれる・・・
このような環境に身体が慣れてしまうと、
少しの変化にも対応できなくなってしまいます
皮肉なことに、変化に対応してきた結果、
私たち自身の身体は変化に弱くなってしまったのです。
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チャレンジすると健康でいられる!?
======================================= それでは、変化への対応能力をつけるために
敢えてバランスの悪い食事を摂ったり、
不衛生な環境で過ごしたりすれば良いかというと、そうではありません。
バランスのとれた食事、清潔な生活環境、規則正しい生活習慣は、
健康の基本です。
しかし何事も「過ぎたるは猶及ばざるが如し」で、
あまりに環境を整えようとしすぎて型にはまった生活ばかりしていると、
急な変化への対応能力が衰えてしまいます。
筋肉や骨を使わないでいると弱ってしまうように、
神経や内臓も、規則正しく同じような刺激しか受けていないと、
急な刺激を受け入れる力が弱ってしまうのです。
「一切の刺激を排除すると人間はどうなるのか?」
という有名な実験があります。
被験者は防音室の中で目隠しをし、手足にはカバーをはめて、
食事とトイレの時以外は横たわって過ごします。
完全に刺激や変化のない状態です。
そうすると、次第に幻覚や幻聴が現れ、
2~3日で耐えられなくなってしまいます。
人間が健康に過ごしているためには、
「適度な刺激や変化」が必要なのです。
「そんな実験みたいに、全く刺激や変化がないなんてありえないよ!」
と思われるかもしれません。
確かにこの実験は極端な例ではありますが、
「健康のためには適度な刺激や変化が必要」ということに変わりはありません。
冒頭でもお話ししたように、
健康とは「変化に対応できる状態」と考えることができます。
そして、便利になった現代社会では
常に一定の環境で生活することが可能になり、対応能力が落ちてきているのです。
健康な状態を保つためには、
意図的に刺激や変化を受けられるような環境に身を置くことが必要となります。
そこで、ぜひ皆様に意識していただきたいのが、
日々の生活に「挑戦」を取り入れることです。
挑戦と言っても、そんなに大袈裟に考える必要はありません。
今まで入ったことのないお店に入ってみたり、
着たことのない色の服を着てみたり、ということでかまいません。
せっかくの年末年始の連休なので、
ちょっと遠出をしてみるなど、普段時間がなくてできないことを
してみるのも良いですね。
普段やっていないことに挑戦するのは少し勇気がいると思いますが、
いつでも“変化を楽しむ心”を持ちましょう。
そうすると、どんどん新しいことにチャレンジするのが楽しくなってきて、
急な変化に不安を感じることが少なくなってきます。
そして、心も身体も健康でいられるようになるのです。
来年はもっともっといろんなことに挑戦して、
さらに快適な1年をお過ごしください(´▽`*)/
皆様の「こんな挑戦しました!」という
挑戦自慢を聞けることを楽しみにしています♪