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それは、
身体を丸めている(縮めている)ということです。これは、寒さを感じると、体内の熱が外に放出されないようにするための
生命体の本能的な動きです。
ただ、この身体を丸める行為は、突発的に寒さから身を守るためには必要ですが、
"丸めている時間が長くなってしまう"と
ある部分がうまく働かなくなってしまいます。
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あばら骨まわりは
半冬眠モードになっている!?
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その、ある部分とは「あばら骨まわり」です。
あばら骨まわりがうまく働いているのとそうでないのとでは、
「呼吸」の質に影響が出てきます。
呼吸をする時、簡単に言うと
吸う時にあばら骨が広がり、吐く時にあばら骨が狭まっています。
骨は単体では動くことができませんので、12本ある、あばら骨をつないでいる
「肋間筋(ろっかんきん)」と呼ばれる筋肉が働いています。
肋間筋には、吸う時にあばら骨1本1本を引き上げている
「外肋間筋(がいろっかんきん)」と、
吐く時にあばら骨1本1本の感覚を狭めている
「内肋間筋(ないろっかんきん)」という筋肉があり、
スムーズにあばら骨が広がり・狭まることで肺が動き、呼吸が行われるのです。
つまり、自然な呼吸をするためには
あばら骨を動かす肋間筋がしなやかに動いていることが重要となりますが、
快適のタネ冒頭でもお話ししたとおり寒くなってくると
人間は身体を丸める行為を多くとってしまうため
同時に、あばら骨まわりも丸まってしまい肋間筋もしなやかに動かなくなります。
イコール、
呼吸が浅くなっていき、質が低下していきます。
呼吸が浅くなってもすぐに身体には影響が出づらいため
見落としがちになってしまいますが、
筋肉はちゃんと使ってあげないと"半冬眠モード"に入ってしまうのです。
半冬眠モードに入ってしまうと、「このくらいの動きが普通」と思ってしまい、
動く範囲、動ける範囲が制限されていきます。
そうすると、次第に、十分な酸素が身体に取り込めず、
細胞がエネルギー不足になり
代謝が衰えたり、様々な身体の不調につながってしまいます。
そうならないためにも、この時期は特に、意識的に
あばら骨まわりを動かしてあげることが重要なのです!
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「ほぐして回す」の
あばら骨エクササイズ!
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まず用意するものは握り拳だけです。
あばら骨まわりにある肋間筋をまずほぐしてから、
あばら骨の動く範囲を広げていきます!
【1】
握り拳をつくり、
人差し指から小指の第二関節をあばら骨の間にセットします。
【2】
そのまま身体の中心に向かって
肋間筋をほぐすように10回程度、スライドさせていきます。
※筋肉をほぐすイメージで優しくスライドさせるのがポイントです。
力いっぱいにスライドさせると怪我につながる可能性がありますので、
ご注意ください!
【3】
肘を曲げた状態で右手を上げて、後ろから大きく5回、回していきます。
※この時、あばら骨が広がったり狭まったりしていることを意識しながら
大きく、ゆっくり動かすのがポイントです。
速く回してしまうと、怪我をする可能性がありますのでご注意ください。
3を終えたタイミングで一度、大きく息を吸ってみることがおすすめです。
(呼吸がしやすくなっていることを実感できます♪)
【4】
【3】の動作を左側も同様に行います。
あばら骨まわりがちゃんと動くと、たくさん酸素を取り込むことができるので
それによって代謝アップにもつながります。
自然に身体が丸まりがちになってしまうこの時期。
あばら骨まわりが半冬眠モードになってしまわないように
意識的に動かしていき、呼吸の質をアップさせ、
快適な毎日を送っていきましょう♪