風邪やインフルエンザが流行するこの時期、
皆様はどのような対策をしていますか?



外出中の対策として代表的なものに
「マスク」が挙げられます。

では、そんなマスクの正しい使い方や、
使用上の注意点
についてはご存知ですか?

耳にかけるだけ、というシンプルな使用方法だけに、
「改めてそういわれると、考えたことないかも…」
という方もいらっしゃるのではないでしょうか。


もし、誤った使用方法をしている場合、
本来の予防効果が得られないだけでなく、
無意識に感染の危険性を高めてしまうことも考えられます。

そこで今回は、
改めて、正しいマスクの使い方
注意点をご紹介させていただきます!

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まずはマスクの役割や
効果について
改めて確認してみましょう。

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まず、マスクで、空気中から
体内に侵入しようとするウイルスや細菌を
完全にシャットダウンすることができるか、
というと、そうではありません。

マスクにもよりますが、ウイルスや細菌は
基本的にマスクのフィルターよりも小さく、
どうしてもフィルターの網目を通りぬけてしまうのです。

「え、じゃあマスクって意味が無いの?」

ご安心ください!
マスクには以下のようなメリットがあるのです!

◆喉の保湿、保温効果があるので、
侵入したウイルスや細菌の力を弱め、増殖を防ぐことができる。

◆ウイルス、細菌の付いた手で口や鼻に触れて感染する
接触感染を防止できる。

◆(自分が感染している場合は)
感染拡大を最小限に留めることができる。

◆他人が
咳やくしゃみをした時に近くにいた場合、
ウイルスや細菌の混じった飛沫(ひまつ)
粘膜に直接触れる※ のをある程度防ぐことができる

※飛沫感染…咳やくしゃみなどで飛び散った細菌やウイルスが
口や鼻などの粘膜に触れて感染すること。


このように、空気感染を完全に防ぐことはできませんが、
自分や他人の感染リスクを低下させたり、
入ってきたウイルスや細菌の活動を抑制する効果があるのです!


さて、マスクの基本的な役割を振り返ったところで、
続いては具体的な正しい使用方法をご確認ください!


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マスクを付ける前に、まずは
「上下」「裏表
」をチェック!
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みなさんはマスクの上下・裏表を把握していますか?
マスクを正しく機能させるためにはこの“向き”が重要です。

なぜかというと、誤った向きでマスクを使用した場合、
顔とマスクの間に隙間ができて
マスクをしている意味が無くなってしまうからです。


現在、販売されているマスクは
見た目で上下・裏表が分かりやすいものもありますが、
注意点も含めて改めて確認してみましょう。

今回は、現在主流の
プリーツタイプのマスクについて解説いたします!

プリーツタイプの向き

プリーツタイプは、その名の通り
プリーツ(ひだ)が付いているため、
顔のサイズに合わせやすいのが特徴。

では、正しい向きはというと、

上下⇒針金が入っているのが「上」
(鼻に当てる部分)

表裏⇒プリーツのひだが下向きになるのが「表」


です!(↓このようなイメージです)



肌とマスクの間に隙間ができないよう
耳にマスクのひもをかけた後は、
まず針金を鼻の形にフィットさせて密着させましょう。

また、プリーツの溝が上向きなるように付けてしまうと、
そこにウイルスやゴミが溜まって逆効果になってしまいます。
こちらもご注意ください。

立体構造タイプのマスクは張り出したほうが外側になり、
口元に空間ができて息苦しさが緩和されます。



プリーツタイプで息苦しく感じる場合は、
こちらもおすすめです。


マスク着用中の注意

意外と見落としがちなのが、
マスク着用中の使い方についてです。

皆様は、ちょっとマスクを外したい、と思った時、
マスクのプリーツ部分に触れていませんか?

着用中のマスクには、表も裏も
たくさんのウイルスが付着しています。
ですので、マスクを外す時には、
「耳ひもを持って顔から外す」という癖を付けることがポイントです。

また、マスクをずらして顎にかける方も
いらっしゃるかと思います。

顎には空気中のウイルスなどが
付いている可能性があり、顎にかけると、
そのウイルスがマスクの内側に移動してしまう恐れがあります。

ずらすのではなく、
できる限り完全に外すようにしましょう。

また、長時間マスクを使用すると
雑菌が繁殖しやすくなるため、
マスクは数時間ごとに取り替えるのが理想的です。
長くても1日を目安に取替えましょう。


マスクの選び方

前述の通り、
マスクと肌の間に隙間ができるとウイルスやゴミが侵入して
本来の予防効果が得にくくなる場合があります。

大きすぎず、小さすぎず、
自分の顔のサイズに合ったもの、
もしくはプリーツタイプのような
マスク側でフィット感を調整できるものを選ぶと効果的です。

耳ひもをかけて痛く感じる時は
掛ける前に少しひもを引っ張って伸ばしておくと、
使用感が良くなる場合がありますよ。

また、フィルターの素材も様々ありますが、
平成28年11月9日時点で厚生労働省が推奨しているのは、
不織布(ふしょくふ)※のマスクです。

※繊維を織るのではなく、科学的に接合した布のこと

前述の通り、空気中のウイルス、細菌を
完全にシャットダウンすることは できませんが、
ガーゼ素材に比べると網目が小さく、
比較的侵入を防ぐ効果は高いと言えます。


いかがでしたか?
改めて、マスクの正しい使い方を把握して
ウイルスに負けない快適な毎日を送りましょう!