突然ですが、皆様は
「食中毒」に注意していらっしゃいますか?

おう吐や腹痛、下痢と大変危険な症状をもたらす食中毒ですが、
一般的には、ジメジメする梅雨や、気温が高くなる夏
発生することが多いイメージをお持ちではないでしょうか?

しかし、実は冬から春などの
夏ほど気温の高くない季節でも
大いに食中毒が発生する可能性があるのです。


今回は、そんな食中毒と年間を通しての予防策について
ご紹介させていただきます。

==============================
冬にも危険な食中毒とは?
==============================

食中毒は、様々な原因によって引き起こされます。

身近な食中毒を挙げると、
細菌性食中毒ウイルス性食中毒の2つがあります。

細菌性はいわゆる一般的に知られている食中毒のことで、
「O-157」などが当てはまります。
ウイルス性は寒い時期に発生する「ノロウイルス」が代表的です。

細菌性は高温多湿の状態で発生しやすいのですが、
ウイルス性の場合は寒さや乾燥が引き金となります。

つまり冬から春にもっとも猛威を振るうのです。

ノロウイルスの場合、
感染の原因となる食品として代表的なものは
二枚貝(カキ、アサリ、シジミなど)などがありますが、
実際はこれら食品だけではなく、

・多くの人が触れるドアノブ
・共有して使うタオルや食器

などでも感染します。
つまり人や物を介して感染する場合もあるのです。


==============================
食中毒を正しく知ろう!
==============================

冬の食中毒を予防するには、
食中毒を正しく知るところから始めましょう。

◎ノロウイルスの予防対策!
厚生労働省が推奨する対策は、
・流水による手洗い
・食品の加熱処理

というのが、基本的なものです。

手洗いの際は、石けんを良く泡立て、
温水を使い、清潔なタオルで水分を拭きとることが
望ましいとされています。

石けん自体にウイルスの働きを
弱める効果はありませんが、
手に付いた脂汚れを落とすことで
ウイルスのはがれやすくすることが期待できます。

◎冬の室温でも細菌は増える
「冬には食中毒は起こらないだろう」
もしくは「発生しにくいだろう」という認識の方は多いかと思いますが、

高温多湿で発生する細菌性の食中毒は、
暖房の入った室内でも十分に発生する可能性があります。
冬でも食品の温度管理をして菌を増やさないようにしましょう。

また、加熱調理前の肉、魚介を調理したまな板を介して
その他の食品から感染してしまう
ケースもあります。
こういった感染経路にもご注意ください。


==============================
まずはご家庭から!
毎日の食中毒対策

==============================

最後に、一年を通して行いたい
食中毒の予防対策をご紹介します。

前述の方法も含めて、
原因菌の殺菌、感染予防には

・帰宅後、食事前、お手洗い後は流水で入念に手洗いをする

・食品はしっかり加熱する(お肉の生焼けは要注意)

・生鮮食品や調理済みのおかずは冷蔵庫、冷凍庫で保存

・生ものを切るまな板などを分ける

・調理器具の洗浄を丁寧に行う

これらは年間を通して行いたい食中毒対策です。

ノロウイルスの場合は、
上記の対策のうち特に流水での手洗いが最も手軽で
すぐにできる対策です。

その他にも、
抗菌作用のあるワサビや梅干し
お料理にプラスするという方法もあります。

また、家庭でも食中毒の基礎知識を周知することも大切です。
予防対策を家族一人ひとりが認識しておくことで、
予防の効果は さらに高まり、
食中毒感染の広がりを抑えることができます。

正しい対策を知ることで、
食中毒のリスクを回避して
健康的な毎日を送っていきましょう!