皆様は自分の「舌」
注目したことはありますか?

きっと、普段じっくりと
観察することは無いのではないでしょうか?

実は、舌は、その色や状態などから
身体の健康状態を知ることができる
バロメーターの1つなのです。

今回は、そんな
舌と健康状態に関するお話です。

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舌は健康状態を映す「鏡」
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舌は、身体の中でも血管が多く集まっているため、
血液や体液の状態・影響があらわれやすい箇所です。

また、生活習慣やストレスによって
唾液の質(量や粘度など)が変化するため、
舌にも影響が及びます。

こういった体調の変化を受けやすい箇所だからこそ、
身体の健康状態を判断する材料のひとつとなるのです。



このように、舌の状態から健康状態を診断することを
「舌診(ぜっしん)」といいます。
中国医学が起源となり、
江戸時代には日本でも診断に用いられていました。

舌診では、
・舌の色
・舌の形状
・舌苔(ぜったい:舌表面に付く白いコケ
のようなもの)
などの状態から健康状態をチェックします。

今回は、私たちの生活の中でも
特に起きやすい舌の変化についてご紹介します!

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舌の状態をチェック
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コーラやコーヒー、カレーなど
舌を着色する飲料や食品を食べた後は
状態を確認しにくくなってしまいますので
お気をつけください。

また、舌診はあくまでも「判断材料のひとつ」です。
安易に自己判断をせず、
ご自身の状態を知るためのヒントとしてご活用くださいね。


★最初に知っておこう!
理想的な舌の状態とは?



・全体的に薄ピンク色
・白い舌苔が薄くついている
・不自由なく動かせる
・潤っている

これらが理想的な舌です!
舌がこのような状態の時は
身体も健康である可能性が高くなります。

以下から、
状態が変化したパターンをご紹介します。

1.白い舌苔が厚く付いている


普段より、白色の舌苔が厚く付着しているときは、
水分の代謝が落ちて、
むくみやすくなっているサインです。

過度な塩分やアルコール摂取を控えましょう。
改善には運動も効果的です。

2.舌のふちがギザギザしている


1の状態に慢性的な疲労や消化不良が加わると、
舌自体がむくんで歯型がつきやすくなります。

しっかりと休息を取り、体力を回復させましょう。

3.舌がひび割れのような状態になっている


身体が水分不足で乾燥した状態になっています。
水分が不足すると、血液濃度が高まり、
めぐりも滞りがちになるため
こまめな水分摂取を心がけてください。

また、乾燥で唾液の分泌量が低下してしまうと、
歯周病や口臭の原因となる可能性があるため、
注意が必要です。

4.舌苔がまだらについている


免疫力が落ちている時になりやすい舌の状態です。
ストレス等の影響が考えられるため
生活リズムなどを整えましょう。

その他、趣味を楽しんだり
リラックスできる時間を作ると理想的です。

舌を観察することで、
普段は気付きにくい健康状態の
ヒントを知ることができます。
健康的な生活に役立てくださいね!