突然ですが、ご自身の平熱
何℃か把握していますか?

風邪をひいた時はもちろん、
「体温」は体調の変化を知るための
バロメーターになります。

しかし、体温についての正しい知識がないと、
せっかく体温を測っても
誤った対処をしてしまう可能性があります。

今回は、そんな体温に関するお話です。

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身体と体温の仕組み
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私たち人間は、恒温動物です。
恒温動物は外気温や水温などに関係なく、
一定の体温を保つことができる動物のことを言います。

これは 「恒常性(ホメオスタシス)」という
身体環境を一定に保とうとする性質によるものです。



体温が37℃を超えていると
微熱と判断する方が多いかと思います。

平熱、微熱、高熱という分類は
観点によって若干の誤差があるため
何℃から何℃と、
はっきり区切ることは難しいのですが、

実際は
年齢や生活環境によって個人差があり、
平熱も人それぞれ違います。

実は、日本人の平均体温を調べると
37℃台の人も少なくありません。


そして、この37℃という体温は
偶然そうなっているのではなく、
しっかりとした理由があります。



健康を守る免疫機能や、
細胞への酸素の供給、
代謝を促す酵素のはたらきといった
人間の生命維持に欠かせない
様々な仕組みは 37℃前後が
最も活発になります。


つまり、病気などで
体調に異変が無い場合は、
低すぎず、高すぎず37℃前後の体温を
保つのが最も健康的と言えます。

ここからは、健康的な体温を
保ちやすくする方法を紹介します。

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体温維持で身体をいたわろう!
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適切な体温をキープするには、
生活の基本を確認することが重要!
改めて、振り返ってみましょう。


★体内リズムを整えよう!



1日の中でも体温は変動しており
一般的に、体温は早朝が低く、
夕方ごろ高くなるというリズムがあります。

人間の身体は1日活発に働いた脳の温度を
就寝時に下げることによって
深い睡眠を得ることができる
仕組みになっているため、

体内リズムが乱れると、
温度調整がうまくいかなくなり
体調にも影響を及ぼします。

まずは基本として、
生活リズムの乱れが無い状態を
目指しましょう。

★自分の平熱を知るには?
前述の通り、1日の中でも
体温は変動しています。

起床後、午前、午後、夜の4回測り、
その平均値が平熱に近い体温です。

★適度にリフレッシュしよう!
ストレスや緊張などの心的要因が
交感神経に影響を及ぼし、
頭痛や吐き気を伴って
発熱する場合があります。

この場合、風邪のような、
炎症による発熱とはメカニズムが異なるため、
解熱剤は直接的な効果がありません。



身体からのSOSとして捉え、
休息やリフレッシュの時間を設けるようにしましょう。

★食べ物でひと工夫!
私たちが日常的に口にしている食べ物にも
体温に影響を与えるものがあります。

例えば夏が旬の野菜は体温を下げ、
冬が旬の野菜は体温を上げる効果があると
言われています。
この機会にご自身の食生活を
見直してみてください。

風邪などで身体が発熱するのは、
免疫細胞がウィルス等の勢いを弱めようと
戦っている証拠です。

そのため、この時体温を下げようとするのは
よくない場合もあります。

安易な自己判断をせず、
必ずお医者様に相談するようにしてください。

異常を感じた時だけなく、
日々、適切な体温をキープして
健康管理に活かしていきましょう!