どちらもよく使うものかと思いますが、
使用する際に気をつけたいのが
火傷です。
火傷は、すぐに適切な処置が必要なため、
事前に知識をもっておくことが大切です。
そこで今回は、
いざというときのために
覚えておきたい火傷について
お話しします。
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火傷の種類と低温火傷
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火傷は、熱湯や火、蒸気といった熱いもの、
電気によって生じる熱で
皮膚や粘膜が損傷した状態のことを
意味します。
医学的専門用語でいうと、
熱傷(ねっしょう)といい、程度によって
1度~3度に分かれています。
■1度
皮膚がじんわりと赤くなる程度の火傷で、
処置をしなかったとしても3~4日で
自然に治るものが1度の深さです。
火傷の跡が残ることなく治ります。
ちなみに、日焼けは
この1度の火傷に分類されます。
■2度
皮膚に水ぶくれができてしまうのが2度。
さらに2度の中でも治る時間の早い
比較的浅めのものと、
治るのに時間がかかる深めのものに
分類されることがあります。
2度の火傷は深さによっては
跡が残ってしまうことがあります。
■3度
一番状態のひどい火傷を指します。
肌に痛みを感じなくなったり、
皮膚が固くなる、色が変色して
黄色っぽくなる、などがあります。
火傷が完治しても、
ケロイドと呼ばれる跡が残ってしまい、
手術が必要な場合がほとんどの
深い火傷の状態です。
また、火傷の中には
低温火傷というものがあります。
低温火傷は、人肌よりも温かい
カイロや湯たんぽなどに
長時間触れていることで起こります。

気付いたときには皮膚の奥深くまで
火傷をしている、ということが多く、
さらにすぐには気付きにくいため、
重症化しやすいのが特徴です。
火傷は範囲が狭くても、
痛みが強い、水ぶくれができている、
変色して痛みを感じない、
長時間温かいものに触れていた、
などの場合は
深くまで火傷をしている可能性があります。
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火傷の処置方法
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では火傷をしたときは、
どうしたらいいのでしょうか?
火傷は、どんなパターンでも
まず熱源から離れ、
きれいな水で十分冷やすことが必要です。

もし、服の上から
お湯などがかかった場合は、
服の素材によっては
皮膚とくっついてしまう場合があります。
無理に服を脱いだりせず、
服の上からそのまま流水などで
冷やすようにしましょう。
また、自己判断で消毒をしたり、
軟膏を塗ることは、
のちの治療の妨げになる可能性もあります。
5~30分ほど患部を冷やしたあとは、
痛みや皮膚の状態、範囲を確認し、
早めに病院を受診することが大切です。
いかがでしたか?
火傷はちょっとした程度なら
放っておいても治るかな?と
軽く考えてしまうのは危険です。
状態によって治療方法も変わりますので、
判断に迷った場合は
病院を受診するようにしましょう。
温かいものに囲まれる季節はとくに、
火傷は身近なケガの一つです。
なにより、火傷をしないことが大切ですので、
熱いものの取り扱いには
十分注意してくださいね。
寒い冬も暖かくしながら、
ケガなく元気に過ごしましょう!