快適のタネでは
これまで何度か野菜の栄養価と
健康の関わりについて触れてきました。 

では、野菜の栄養価は
「干す」ことで高められるということを、
みなさんはご存じでしょうか?
今回は、干すことでさらに
健康アップができる
干し野菜についてお話しします。

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干し野菜のメリット
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文字通り、
野菜を干して作る干し野菜

生の状態よりも「長期保存ができる」、
「旨みが増す」、「調理がしやすくなる」
といった様々なメリットがありますが、
その中でも「栄養価が増す」
というメリットもある
ため、
健康的な生活を
サポートしやすくなるのが特徴です。

ここでは、干すことで
健康パワーがアップする
おすすめの野菜をご紹介します。

■大根
大根を干すことでできる
切干大根はみなさんにも馴染みのある
干し野菜なのではないでしょうか。

切干大根は生の大根よりも
カルシウムや食物繊維の割合が増え、
骨粗しょう症予防などに役立ちます。
また、アミノ酸も増加するため
生の状態よりも旨味がアップします。

■しいたけ
しいたけは日光に当てると
生の状態よりもビタミンDが増え、
歯や骨を丈夫にするほか、
イライラなども抑えることが期待できます。

きのこのパワーについては
こちらのコラムも参考にしてくださいね!
旬の●●●で毎日イキイキ!(230話)

■トマト
トマトは生のままでも栄養満点ですが、
干すことで、より凝縮され
栄養が高まります。

また身体のサビつきを予防し、
老化を抑える効果が期待できます。


そのほか、
今が旬の白菜は干すことで
甘みや旨味成分が増え、
アミノ酸の量が増加するため、
肝機能の向上や美容の増進などが
期待できます。

さらに、干し野菜は
レンコンなどの根菜類はもちろん、
葉もの類も含め、
ほとんどの野菜で作ることができます。

栄養アップはもちろんのこと、
食感が変わって食べやすくなり、
ゴミになる分も減らせるなど
様々なメリットがありますよ。

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干し野菜の作り方
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魅力がいっぱいの干し野菜。
ではここで家庭での作り方を
ご紹介します!

まずは干し野菜にしたい野菜をカットし、
キッチンペーパーや清潔なタオルなどで
水分をしっかりと取り除きます。
皮は剥かずにそのままでOK。

■天日干しの場合
ザルやネットを用意し、
野菜同士が重ならないように
並べて干します。

ちなみに、ザルやネットは
100円均一やホームセンターでも
購入できますよ。

干すときは、空気が乾燥する
秋から冬にかけてが最適な季節。
風通しの良い部屋の窓際、
ベランダや庭などに
晴れた日を狙って干しましょう。

外に干す場合は、
鳥などに食べられないように
気を付けてください。

1日で足りないときは、
干しっぱなしにせず、
一度とりこんでから、
翌日に干し直しましょう。


また、冬場は気温が低すぎると
乾燥する前に凍ってしまうので
注意してくださいね。

電子レンジの場合
カットした野菜を
水に5分程度さらし、
その後電子レンジで
10分ほど加熱するだけ!

葉もの類はあまり向いていませんので、
根菜類などがおすすめです。


いかがでしたか?
野菜が使いきれずに残ってしまう、
より効率良く栄養価の高い野菜を
食べたいという方は
ぜひ干し野菜を作ってみてくださいね。