みなさんは「出汁(だし)」
使った料理はしていますか?
和食の美味しさを引き出すものとして
知られる出汁ですが、
実は美味しいだけではなく
健康にもとても良いものなんです!

今回は、健康にもおすすめな
出汁についてお話しします。

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種類と健康効果
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出汁とは、食材が持つ
旨味成分を水に溶かし出した
煮出汁(にだしじる)のこと。

和食の旨味を引き出す
なくてはならない調味料です。
もちろん、和食以外の料理にも合う
万能調味料でもあります。


では一般的な出汁の種類と
健康効果について簡単にご紹介します。

■昆布出汁
使用する昆布によって
さまざまな風味を楽しめる昆布出汁。

昆布の粘り成分である
アルギン酸やフコイダンには、
糖や脂肪の吸収を抑え、
コレステロール値の上昇を緩やかにする
作用があります。

コレステロール値が気になる方には
ピッタリな食材です。

また、ミネラルやカルシウムも豊富で、
不足しがちな栄養素を
効率よく摂取できます。

■かつお出汁
江戸時代にはすでに活用されていた
と言われる日本古来の調味料。

原料となるかつお節には、
タンパク質やビタミン、
そして体内で生成できない
必須アミノ酸を含んでいるため、
疲労の回復、代謝の向上が
期待できます。

代謝が良くなると
脂肪が燃焼しやすい身体づくりにも
役立ちますよ!

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出汁の上手な活用方法
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健康に役立つ出汁ですが、
その健康成分をしっかり引き出すため、
調理をする際の注意点やコツがあります!

■昆布出汁は、温度に注意
昆布には、旨味成分であり、
アミノ酸の一種である
グルタミン酸が含まれています。

グルタミン酸は熱に弱いため、
出汁をとる際は
水の状態から昆布を入れてください。
また、
粘り成分のフコイダンやアルギン酸は
煮すぎると溶けだして風味を損ねるため
沸騰直前に昆布を取り出すことが
大切です。

■かつお出汁は合わせ出汁で
 相乗効果アップ

かつお出汁の
旨味成分であるイノシン酸は、
別の旨味成分であるグルタミン酸と
組み合わせることで
相乗効果を発揮します。

また、旨味成分は食欲の増進や、
唾液の分泌を促しドライマウスにも
効果的とされていますので、
昆布との合わせ出汁にすると
よりおすすめです。


いかがでしたか?
普段は手軽に使える
粉末や顆粒タイプの出汁を使っている方も
多いかと思いますが、
市販のものは塩分が多く入っているものも
少なくありません。

手作りの出汁は塩分が控えめで
減塩したい方には特におすすめです。
出汁から作るのは面倒と感じている方も
この機会に一度試してみてくださいね。