徐々にあたたかい季節が
近づいてくると旬を迎えるのが山菜
中には毎年楽しみにしている方も
いらっしゃるかもしれませんね。

今回はそんな栄養満点の
春の山菜についてお話しします。
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春の山菜の健康効果
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突然ですが、みなさんは
野菜と山菜の違いはご存じでしょうか?

どちらも食用の植物ですが、
山菜はいわゆる野生植物で、
山や野に自生し、独特の風味や
特徴のあるものが多いです。

一方の野菜は栽培される過程で
多くが品種改良され、
収穫量も安定しているものをいいます。

大きな違いは
栽培するかどうかではありますが、
多くの山菜の特徴でもある苦みには
冬の間に溜まった身体の毒素を
排出する効果があるとも言われています。

では、こちらでは春の山菜について
簡単にご紹介いたします。

■フキノトウ(蕗の薹)
春のおとずれを告げる山菜といえば、
代表的なのがフキノトウ。

ほのかな苦味と
独特の香りが特徴ですが、
塩分排出に役立つカリウムと、

ポリフェノール類を豊富に含み、
高血圧予防や肝機能の強化、
健胃作用が期待できます。


■タラの芽
4月~6月頃に旬を迎えるタラの芽。

苦み成分であるエラノサイドは、
糖の吸収を穏やかにしてくれるため
インスリンの上昇を抑える
効果があります。

インスリンはエネルギーとして
使いきれない糖を脂肪に変えて
蓄える働きがあるため、
インスリンの上昇を抑えることで
太りにくい身体に近づくことができます。

またβ-カロテンも含むので、
風邪や花粉症予防も期待できます。

■ワラビ
日当たりの良い場所に自生するワラビ。
ワラビの豊富なビタミンB2は、
三大栄養素の代謝促進効果があり、
脂肪分解の働きをサポートします。

またワラビに含まれる
不溶性食物繊維
糖の吸収を穏やかにするので、
血糖値が気になる方にもオススメです。

■ゼンマイ
ワラビによく似ているゼンマイですが、
ワラビと違って
水気が多い場所に自生します。

胃粘膜の保護に有効とされる葉酸や、
免疫力を強化する
β-カロテンを豊富に含むので、
生活習慣病や風邪、
貧血予防が期待できます。

■うど
5月頃に旬を迎えるうど。
抗酸化性をもつクロロゲン酸や、
抵抗力を維持するアスパラギン酸が
含まれているので、
疲労回復や美容に効果的です。


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アク抜きの必要性
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毎年この時期の山菜を
楽しみにしている方も多いかと思いますが、
山菜を調理する際は、
種類によってアク抜きを
忘れずにするようにしましょう。

すべての山菜に必要というわけでは
ありませんが、
今回ご紹介したフキノトウ、ゼンマイ、
ワラビなどは毒性もあるため
アク抜きが必要です。

アク抜きをしないと
渋みや苦み成分が多く、
食べにくいのはもちろんのこと、
毒性が抜けないためアレルギーのような
症状が出る場合もあります。

しっかりと処理をしてから
調理するように心がけてくださいね。


いかがでしたか?
春の山菜といっても、
その特徴や栄養価は様々です。

旬の恵みには、その季節に
必要ともいえる栄養が
豊富に含まれていますので、
ぜひ興味のある方は
食べてみてくださいね。