みなさんは「脳貧血」をご存じでしょうか?

長時間立っていると気分が悪くなる……
急に立つと立ちくらみがする……
という症状を聞くと
貧血を想像する方も多いかと思いますが、
実はこれらは脳貧血の症状なんです。

今回は
そんな脳貧血についてお話しします。
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何が違うの?貧血と脳貧血
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同じ貧血という言葉を使う
貧血脳貧血ですが、
実はまったく異なる症状です。

また、脳貧血は正確にいうと
起立性低血圧とも呼ばれます。

貧血は主に、
ヘモグロビン(血液中の赤血球に
含まれているたんぱく質の一つ)が
減少することで起こります。

ヘモグロビンは
酸素を運ぶ役割があるため、
著しく減少してしまうと体内が
酸素不足に陥り、顔面蒼白や
動悸、息切れ
といった症状が出ます。

一方で脳貧血は、
急に起き上がったりすることにより
血圧が急激に下がり、
脳に十分な血液が届かず、
脳が酸欠状態に陥ることで起こります。

ふらついたり、立ちくらみ、めまい
といった症状が起き、ときには
意識がなくなることもあります。



■脳貧血の原因
脳貧血は貧血と違い
鉄分不足などは関係ありません。

主に、水分不足などで
体液が減少していたり、急に立ち上がる、
起き上がるといった負荷によって
引き起こります。
そのほか、血管拡張薬や降圧薬を
使用していることや自律神経障害が
原因になることもあります。

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脳貧血になったときの
対処法を覚えよう
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脳貧血は急に姿勢を変えることで起こり、
そのあと数秒後には
症状が出てしまいます。

こちらではそのときの対処方法と、
予防方法についてご紹介します。
まずは対処方法からです。

■横になる
自宅にいるときなど、
横になれるような場所がある場合は、
できるだけ横になるようにしましょう。

脳に血液が届きやすいよう、
足を少し上げるとより効果的です。

■座る、しゃがむ
横になるのが難しい場合は、
座ったりしゃがむなど、なるべく
頭の位置を低くすることがおすすめです。

脳に血液が増えれば
徐々に症状も回復してきますので、
それまで急がずに安静にしましょう。


では、次に予防方法についてです。

■姿勢の変化はゆっくり
急にイスから立ち上がる、
飛び起きる、といった直接の原因に
なるような動きは控えるようにしましょう。

ゆっくり立ち上がる、
頭をゆっくり持ち上げるといったことを
心がけると予防になります。

■こまめな水分補給
脱水症状や水分不足は、そのまま
脳貧血を引き起こす原因になります。

一日を通してこまめな水分補給を心がけ、
暑いときや運動をして汗をかいたあとは、
水分補給をするようにしましょう。

また、汗をかくことで塩分も減っています。
身体は塩分濃度が低い場合、
これ以上濃度が低くならないよう
水分をあまり吸収しなくなってしまいます。

そのため、水分補給の際には
塩分も一緒に摂ることが大切です。

■長時間の立ちっぱなしは避ける
長い時間立ったままでいると、その分
下半身に血液がたまりやすくなります。

途中で座ったりするなど、我慢せずに
姿勢を変えるようにしましょう。

脳貧血は自律神経の乱れや
血圧が低いことによって
引き起こされますが、
ストレスや睡眠不足、水分不足による
脱水などの影響が起こりやすくなります。


いかがでしたか?
脳貧血は高血圧の人でも、
血液が急激に下がることで
起こることがあります。

普段の生活から、脳貧血の
起こりにくい状態を保てるように
心がけていきましょう。