健康を考えて毎日ランニングや
ウォーキングをしている方は
多いと思います。

しかし、「健康のため」と
多少足が痛くても我慢している、
ということはありませんか?

もしかするとその痛みの原因は
足底腱膜症(そくていけんまくしょう)
かもしれません。
今回はそんな足底腱膜症について
お話しします。
==============================
足底腱膜症とは
==============================
もともと
足底腱膜症(または足底腱膜炎)は
マラソンなどをすることで起こる
スポーツ障害の一つでした。

しかし、最近は健康維持として
ランニングをする人が増えたため、
一般の方でもその症状に悩む割合が
増えてきています。

■足底腱膜ってなに?
足の底の部分は、衝撃を吸収するために
骨や筋肉、腱やじん帯がつなぎ合わされて
アーチ状になっています。
「足底腱膜」はこのアーチを保つために
必要な部位の一つです。


足底腱膜症は、この部位が
負荷によって変形したり傷つくことで、
主にかかとなどに痛みを感じるようになる
症状です。

歩いたり走ったりするときや、
歩き出しのとき、
かかとが地面につくときなどに
痛みが走る、ということがあれば
足底腱膜症になっている
可能性が高いといえます。

■原因
・ランニングやジャンプなどの繰り返し運動
・長時間の立ち仕事
・足底やふくらはぎの血流が悪くなっている
・加齢による筋肉の硬化
・肥満

多くはスポーツをしている方など、
繰り返し足に負荷をかけていることが
原因となりますが、そのほかにも
立ち仕事などで足の血流が
悪くなっている方も要注意です。

長時間立ったままでいると
ふくらはぎや足の裏に
疲労物質がたまってきます。

そうすると、
筋肉に必要な栄養や酸素が不足し、
最終的には足底の柔軟性がなくなり、
腱膜を傷めやすくなってしまうのです。

==============================
毎日コツコツが肝心!
足底腱膜症の予防方法
==============================
日常生活で歩いたり
立ったりする場面は多く、
一度足底腱膜症になってしまうと
治りづらいということがあります。

また、足に痛みがあると行動も制限され、
引きこもりがちになってしまうことも
ありますので、
予防をしっかりすることが大切です。
こちらでは予防方法をご紹介いたします。

■自分に合った靴を履く。
  靴の中敷きをかえる。


靴の中敷き(インソール)が減っていたり、
合わない靴をそのまま履いていると、
足に負荷がかかっている可能性があります。

その場合は
靴をかえただけで症状がおさまる、
ということもあります。

足に痛みがある場合は、
一度今の靴を見直してみましょう。

※靴の選び方についてはこちら▼
191話 自分にピッタリの靴選びとは?


■ストレッチをする。
かたくなってしまった筋肉に
柔軟性を取り戻し、血流を良くするためにも
ストレッチは効果的です。

足首を回したり、
前後に伸ばしたり引き寄せたりする
ストレッチをするだけでも
徐々に柔軟性は戻ってきます。
毎日少しずつでも続けるようにしましょう。


ストレッチは、強すぎたりやりすぎると
逆効果になりますので、
気持ち良い程度にしてください。


もし足底腱膜症になってしまった場合でも、
上記でご紹介した方法は効果的です。

もちろん症状によってはお薬や注射、
場合によっては手術が必要なことも
ありますので、
症状があらわれたときは我慢をせず
お医者さんに相談するようにしましょう。


いかがでしたか?
健康のためにしていることでも、
加減を間違えてしまうと
逆効果になってしまいます。

また、
ハイヒールや革靴などをよく履く方も、
足に負担がかかりやすいので
注意してくださいね。

どこに行くにも足は大切な役割を
果たしていますので、
これからも自分の足でしっかり歩くため
健康管理はしっかりとしていきましょう。