暑い夏といえば
家族で海やプールに行くという方も
いるのではないでしょうか?


夏は食中毒や熱中症など
気を付けなければならないことは
いろいろありますが、
プールに遊びに行く際に
気を付けたいのがプール熱です。

今回はそんなプール熱について
お話しします。
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プール熱って?
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プール熱とは正式には
咽頭結膜熱(いんとうけつまくねつ)
と呼ばれ、夏に流行することが多く、
プールの水を介して
感染することがあるため
プール熱といわれています。

アデノウイルスというウイルスが原因で、
急性ウイルス性感染症の
一つでもあります。

■症状
主な症状は
咽頭炎、結膜炎、発熱の3つです。
急な発熱からのどの痛み、
結膜炎による目の充血や痛み、
かゆみなどがあらわれます。


発症者の多くが子供ではありますが、
大人にももちろん感染する病気です。
潜伏期間が5~7日ほどあります。

■感染経路
咳やくしゃみなどによる飛沫感染
同じタオルを使ったりすることでの
接触感染によってうつります。

また、風邪などと同じく
人が多く集まる施設や学校などで
流行しやすいため、
プールだけが感染源とは限りません。

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予防方法
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プール熱をうつさない、
うつされないためにも
気を付けるべきポイントをご紹介します。

■タオルなどの使いまわしをしない。
目をこすらない。


タオルの使いまわしは感染が
広がってしまう原因の一つでもあります。

また、手で目をこすってしまうと
知らずに手についたウイルスが
目に入ってしまう場合があります。

■プールに入る前後はシャワーを浴び、
 汚れを洗い流す。
■こまめな手洗い、うがいをする。



手や身体についたウイルスを
洗い流すことで、感染を予防するほか
感染の拡大を防止することができます。

■目ヤニなどをふき取るときは
 直接手で触れず、
 ティッシュペーパーなどを使う。
■ドアノブや手すりなど
 複数の人の手が触れる部分も消毒する。


感染したことがわかった場合は
ウイルスが広がらないように
気を配ることも大切です。

なお、看病をしているときに
うつってしまうことも十分ありますので
気を付けるようにしましょう。

そのほか、プール熱になると、
のどの痛みが出ることもあり
食事や水分補給がつらくなるため
暑い時期は脱水症状になることもあります。

のどを刺激しないような食事を作るなど
工夫するようにしましょう。

プール熱は1週間から10日ほどで
自然と治ることが多いですが、
つらい症状が出たときは
すぐにお医者さんに相談しましょう。

また、
夏に流行しやすいプール熱ですが
アデノウイルス自体は
一年中活動することができるので、
夏以外にもかかる可能性があります。


いかがでしたか?
プール熱は消毒がしっかりとされていない
公園の噴水やプールなどでも
起こりやすくなります。
ただ、気を付けていれば予防することも
十分にできます。

今の季節は
ご家族でプールやレジャー施設などに
遊びに行くことも多いかと思いますが、
楽しい思い出にするためにも、
覚えておいてくださいね。