薬味としてもよく登場するワサビ。
お寿司を食べるときには欠かせない
という方も多いのではないでしょうか。

その独特の辛味が特徴のワサビですが、
昔から健康面でも
活躍してくれる食材です。

今回はそんなワサビについて
お話しします。
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ワサビとは
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ワサビは日本原産の数少ない
香辛野菜でもあり、飛鳥時代には
すでに存在していたとされています。

今のように栽培され、
薬味として使われるようになったのは
江戸時代のころからだそうです。

ワサビには緑色の本ワサビ
黄色っぽい西洋ワサビ(山ワサビ)の
2種類がありますが、
今回は特に昔から馴染みの深い
本ワサビについてご紹介します。


■ワサビってどんな植物?
ワサビはアブラナ科ワサビ属に
分類される多年草の植物です。

栽培には渓流で栽培する方法と
涼しい土地で栽培する方法の
2種類があります。

渓流で育てられる
沢ワサビ(水ワサビ)は
きれいな水を大量に必要とすることから
栽培できる土地は
日本でも限られています。

 ↑山中の沢を利用して栽培される様子

収穫できるまでに
2~3年ほど時間を要します。

畑ワサビ
普通の野菜のように土で育てるため、
比較的どこでも栽培することができますが
沢ワサビに比べると少し品質が下がる
という点があります。

主に薬味として使われる部分は
根茎の部分ですが、
葉や白い花の部分も食用として
食べることができます。

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ワサビの健康効果
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こちらではワサビの健康効果について
簡単にご紹介いたします。

■アリルイソチオシアネート
鼻に抜けるツンとした特有の辛味成分。
ワサビはそのままでは辛くないのですが、
すりおろして組織を壊すことで
この辛味成分がうまれます。

このアリルイソチオシアネートは
抗菌作用が期待でき、
消化促進や食欲アップにも効果的です。

■6-MSITC
(6-メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネート)

ワサビに含まれているこの成分には
人の細胞に備わっている抗酸化物質を
活性化させる働きがあるとされ、
身体の老化を防いでくれます。

西洋ワサビではなく
特に本ワサビに含まれる成分です。

■グルコシノレート
肝臓の働きを助け、
解毒作用を高める効果のほか
抗菌作用も期待できる成分です。

ワサビは刺激のある食べ物ですので、
食べ過ぎで胃腸をいためないように
気を付けましょう。

また、チューブタイプのものは
本ワサビではなく西洋ワサビを
メインにしたものも売られています。

購入するときは
本ワサビと西洋ワサビのどちらを
使っているものか確認してみましょう。


いかがでしたか?
日本食ブームもあり、海外では
「スシ」と並んで「ワサビ」という単語が
知られるようになってきました。

生臭さを消し、
抗菌効果もあるワサビはまさしく
日本料理には欠かせないものです。
食べ過ぎに注意しながら
元気に毎日を過ごしましょう!