食べ物の好き嫌いは
誰でも一つくらいはあるかと思いますが、
それとは別に味がよくわからない、
おいしいと感じない、
などということはありませんか?


もしかするとそれは
味覚障害かもしれません。

今回はそんな味覚障害について
お話しします。
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味覚障害の症状と原因
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舌には様々な役割がありますが、
その中でも
大切な役割を果たしているものに
味覚を感じ取るというものがあります。

五感の一つでもある味覚は、
甘味、酸味、塩味、苦味、うま味
はじめとする様々な味覚があります。

この味覚を伝達するのが
味蕾 (みらい)という味覚受容器です。

この味蕾にある味細胞(みさいぼう)が
味の刺激を受けることで、
味覚神経へと伝達され
脳が味を感じることができます。

■味覚障害の症状はどんなもの?
味覚障害になると
以下のような症状があらわれます。

・味覚減退、無味症
 何を食べても味がわからない、
 味がわかりにくい。

・自発性異常味覚
 口に何も入っていないのに
 苦いなどの味がする。

・解離性味覚障害
 甘味など特定の味だけがわからない。

・異味症、悪味症
 本来の味とは違う味に感じたり、
 何を食べてもおいしく感じない。

■原因
・嗅覚の低下
・亜鉛不足
・ドライマウス、舌炎(ぜつえん)

・加齢

そのほか、薬の副作用によるものや
病気によって味覚を伝える神経回路が
正常に働かない場合などもあります。

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「嗅覚」を維持することで
味覚が保たれる!
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私たちの身体は
「舌の味蕾で識別した味」
「鼻で嗅いだにおい」の二つを
脳内で統合することで、
風味や食べ物を味わうことができます。

そのため、
嗅覚が低下すると微妙な風味を
区別できなくなってしまいます。

風味を感じられないと、
・食べ物のおいしさが感じにくくなる。
・何を食べても同じような味に感じる。
・濃い味付けになりやすく、
 過剰な糖分や塩分を摂りすぎてしまう。
ということにつながります。

■香りを意識して嗅覚を維持しよう
嗅覚は20~30代を過ぎると
衰え始めるとされていますが、
毎日意識をすることで
その機能を維持することができます。

生活している中で
においや香りを感じたときは、
「これは何のにおい、香りか」
ということを意識することが大切です。


また、食事をするときは香りを意識し、
風味を感じることで
嗅覚のトレーニングになります。

これを繰り返すことで、
においや香りで何かすぐに
わかるようになり、
嗅覚の維持はもちろん、
脳を活性化させることにもつながります。

嗅覚の維持のほかにも、
味覚ケアもポイントになります。
味覚ケアの詳細は
212話を参考にしてみてくださいね。

加齢により味の好みが
濃い味からあっさりとしたものに
変化していくこともありますが、
それと勘違いして味覚障害を
放っておくとそれだけ治るまでに
時間がかかってしまいます。

もし、味がよくわからない、
おいしいと感じないなどと思った場合は、
まずは耳鼻咽喉科へ相談してみましょう。

なお、
口が渇く、倦怠感や食欲不振があるなど
味以外にも症状がある場合は、
症状にあわせて歯科や内科を
受診するようにしてください。


いかがでしたか?
食事はおいしく食べたい、
おいしいものを食べるのが楽しみ
など食事は毎日の中でも
大切なものです。

味覚障害があると
その楽しみが減ってしまうばかりか、
身体に良くないものが口に入っても
気づけないということがあります。

おいしいものを
おいしく味わいながら食べるためにも
バランスの良い食事と
嗅覚のトレーニングで
味覚を保つようにしてくださいね。