引っ越しや大掃除、
部屋の模様替えなどで
重たい物を運ぶ、という機会は
多くあるのではないでしょうか。

しかし、いざ持ち上げようとして
腰が痛い……
と思ったことはありませんか?
身体のためにも
無理のない持ち方を知ることは重要です。

今回はそんな物の持ち方・運び方
についてお話しします。
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力任せは厳禁
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洗濯物を運ぶ、家具を移動するなど
何かを持ったり、運ぶという動作は
日常生活の中でも多くあります。

力に自信がない人は、
持ち上げるときに気合を入れてから……
という人もいるのではないでしょうか?

ただ、力任せに勢いをつけて!
という人は要注意。

そんな方法を繰り返していると、
ぎっくり腰になってしまうなど、
腰を痛めてしまうかもしれません。

また、
ついついやってしまいがちなのは、
床に置いてあるものを
膝を曲げずに、
おじぎをしたときの状態から
物を持ち上げる。
少し離れた位置から移動させる
といった方法です。

これは腰に負担がかかるため、
おすすめできません。

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腰に負担をかけずに楽に運ぶ方法
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腰が痛い……ということに
ならないためにも、身体の使い方を
覚えておくことが大切です。
ここではいくつか簡単にご紹介します。

■地面に置いた物を持ち上げるとき
・膝を曲げてしゃがむ、
 または片膝をつきます。

・できるだけ物の側面ではなく
 角を持つようにしながら
 身体へ引き寄せます。


・腰をひねらないように、
 ゆっくりと立ち上がります。

・運ぶときは背中をやや後ろに
 傾けるようなイメージで運びます。

大切なのは物と身体を
できるだけ近づけること。
そして腰をひねるなど
無理な姿勢にならないことです。

しゃがんでから持つようにするだけでも
腰への負担は軽減されます。

■物を運ぶとき
・物と身体をなるべく近づけます。
 (くっつける)

・腰をひねらないよう、つま先が常に
 進行方向に向くようにします。

・置くときも物と身体を
 近づけたまま置きます。

腰は反らす、ひねるといった動きには
適していないため
この動きをすると負担が大きくなります。

そのため向きを変えるときなどは
まず、つま先を向けてから
動くようにしましょう。

■階段をのぼるとき
・つま先は少し外側に向くようにします。

・足元と前が見えるように、
 身体は斜め前に向けながら
 のぼります。

階段の広さや
荷物の大きさにもよりますが、
まっすぐ進行方向を向くのではなく
斜め前に向くように
意識することが大切です。

こうすることでつまづいたり、
後ろに倒れそうになることも防げます。

また、人間の関節は
「てこの原理」を利用して
力が入る構造になっています。

簡単にいうと
支点(一番重さがかかる部分)と、
作用点(物と接している部分)が
近いほど必要となる力は少なくて済む
というものです。

物を持つ・運ぶときの支点は、
基本的に自分の身体になります。

そのため身体に物が近いほど
身体や腰への負担が少なく、
力も少しで済むのです。

逆に身体から離れている状態で
そのまま作業をしようとすると、
大きな力が必要になることで
身体への負担も大きくなります。


身体と物を近づけて
作業することを
意識するようにしましょう。

また、腕の力だけで持つのではなく、
背中や足も使い
全身で持つようにすると
より楽になります。


いかがでしたか?
少し知識があるだけで、
無駄な力を使わずに
作業をすることができます。

それでも
大きすぎるものや
一人では持てない重いものは、
複数人で運んだり台車を使うなど
工夫するようにしましょう。

無理をすると
物が落下した拍子にケガをしたり、
物自体が壊れてしまうことも
ありますので、無理のない範囲で
上手に作業をするようにしてくださいね。