日本人には
おなじみの食材であるイカ。
料理や加工品も数多く存在し、
日本のイカの消費量は
世界でもトップクラスです。

またイカはバランス良く
栄養が含まれている
優秀な食材でもあります。

今回はそんなイカについて
お話しします。
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イカは貝類の仲間
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イカはおよそ500種類もいる
とされており、
日本近海だけでも
130近くの種類を確認できます。

イカは軟体動物門に分類され、
実は巻貝や二枚貝などの
貝類の仲間になります。

イカには動物学的にいう足が
4対8本あり、そのほかに
2本の特殊な触腕(しょくわん)
と呼ばれる部分があります。


通常イカの足は10本とされていますが、
この触腕を持たない
8本足のイカも存在します。

代表的なイカの種類として、
スルメイカやアカイカ、
アオリイカ(ミズイカ)、
ホタルイカなどがいます。

その種類によっても旬が異なるため
一年中様々なイカが
水揚げされています。

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イカの栄養
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こちらでは簡単にイカの栄養について
ご紹介します。

■タウリン
タウリンは
含硫(がんりゅう)アミノ酸様化合物
(アミノ酸に似た物質)の一種で、
肝機能を高めたり、
コレステロール値の上昇を抑える効果が
期待できるほか、目の網膜を守る
はたらきがあります。

スルメの表面にあらわれる白い粉は、
タウリンなどを含む
うまみ成分が結晶化したものです。

■たんぱく質
イカは骨や筋肉、皮膚を
つくるために必要なたんぱく質が
豊富に含まれています。

また身体ではつくることのできない
必須アミノ酸も
バランス良く含まれています。

■ビタミン
ビタミンD以外のビタミン類が
バランス良く含まれています。
特にホタルイカは
ビタミンB12が豊富に含まれており、
貧血予防が期待できます。

■低脂質なイカ
イカの脂質は100gあたり0.8gと低く、
1杯あたり(約250~350g)の
脂質量にしても2.0~2.8g程度のため、
たんぱく質を豊富に含む食材の中でも
脂質が低いという特長があります。

脂質はたくさん摂取すると
血中脂質の上昇やカロリーオーバーに
つながりやすいため、
低脂質なイカは健康的な食事を
目指す上で頼りになる食材です。

■イカを食べるときの注意点
イカは種類にもよりますが、
寄生虫(アニサキスやニペニリア)が
ついていることがあります。

イカにつく寄生虫は熱に弱いため、
70℃以上で加熱してから
食べると安心です。
(60℃なら1分以上)

生で食べる場合は
内臓を早めに取り除き、
表面に細く切れ込みを入れ
対策するようにしましょう。


いかがでしたか?
歯ごたえのあるイカですが、
魚類と変わらないくらい消化が良く、
胃もたれも起こりにくい食材でもあります。

また、水分が少なく冷凍保存にも
向いていますので
毎日の食事に活用してみてくださいね。