5月から徐々に増え始め、
夏に最も多くなるのが雷。
発生しやすい夏の前に
正しい知識を持ち、
対策をしておくことが大切です。

今回はそんな雷対策について
お話しします。
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雷はどんな場所に落ちるの?
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雷は山頂や海上、平野に関わらず
どこにでも落ちてきます。

ただ、電柱や樹木などの高いものや、
グラウンドや畑などの広い場所に
人が立っている場合などは
直撃雷(ちょくげきらい)を受ける可能性が
高くなります。
※直撃雷とは対象そのものに
 落雷することをいいます。


雨宿りのつもりで
樹木の下に入ってしまうと、
その樹木に雷が落ちて
自分に側撃雷(そくげきらい)を
受けてしまうこともありますので、
高い物体の近くには
近づかないようにしましょう。
※側撃雷とは、直撃雷を受けた周囲にある
人やモノに再放電(感電)することです。

■雷の音が聞こえたら警戒を
真っ黒な雲が近づいてきたら、
その後に天気が急変し、
雨や雷などが起きる可能性があります。


「雷の音が聞こえていても
遠くだから大丈夫」
と思っている方もいるかもしれませんが、
雷鳴が聞こえている時点で
落雷の範囲内
にいるため、
その時点で警戒が必要です。

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雷から身を守る
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■雷の音が聞こえたり、
空が光った場合はどうしたらいいの?

近くに建物や車がある場合は
その中に避難するようにしましょう。

なお、建物に雷が直撃することも考え、
壁や天井、柱からは
1m以上距離をとるようにしましょう。

近くに避難できる場所がない場合は、
・両足をつけた状態で
 体を丸めるようにしゃがみ、
 耳の穴を指でふさぐ

※耳を塞ぐのは雷の音から聴覚を守るためです。


・姿勢を低くして
 安全な場所まで避難する

ということが大切です。

雷が落ちた際は、
地面を通じて電気が広がるため
地面に伏せたり座ったりということは
感電の可能性が高くなってしまいます。

地面に接する面は
少なくなるようにしましょう。

■家の中にある電気製品は大丈夫?
落雷時に、瞬間的に高い電圧が発生し、
その影響で過大な電流が流れることを
雷サージといいます。

テレビのアンテナや
電柱などに雷が落ちたり、
雷が落ちた周辺に電柱などがあると
それを伝って建物の中に
電気が流れてきます。

雷サージが発生すると、
パソコンやテレビなどが故障したり、
稀に発火の原因になることがあります。

雷の音が聞こえたら、電源ケーブルや
外部と繋がっているケーブルを
外すことが重要です。

または、
雷サージ保護タップなどを使うことで、
ある程度雷サージから
電気製品を守ることができます。


いかがでしたか?
これからの暑い時期は
雷が発生しやすい季節ですので、
雷に対する知識を持つのはもちろん、
雷対策をしっかりとしておきましょう。