なんとなく元気がない、
学校や仕事に行きたくない、
やる気が出ない、不安を感じる……
そんなときはストレスが原因かも。

ストレスに振り回されて疲れてしまう……
なんてことにならないよう
ストレスへの対処方法
(ストレスコーピング)を知って
うまく付き合っていきましょう。

今回はそんなストレスコーピングについて
お話しします。
==============================
ストレスとは?
==============================
心や身体にかかる
外部からの刺激のことを
「ストレス要因」

そしてストレス要因に対して
心身が反応することを「ストレス反応」。

ストレス要因に対して跳ね返し、
元に戻ろうとすることを
「ストレス耐性」
といい、
さらにこの3つを合わせて
「ストレス」といいます。


ストレス要因には
暑さや寒さ、騒音などによる
物理的なもの、
公害や薬物などによる
化学的なものがありますが、

日常的に私たちが使う「ストレス」とは、
主に人間関係などによる
「心理的・社会的」なものを指します。

また、ストレス要因によって起こる
ストレス反応は、
・イライラしたり
 気分が落ち込んだりする
 心理的なもの
・胃痛、動悸や息切れなどの
 身体的なもの
・飲酒量や喫煙量の増加、
 仕事上でのミスの増加といった
 行動面での反応

など、さまざまなものがあります。

==============================
ストレスの対処法
==============================
現実の受け取り方や
ものの見方にはたらきかけることを
認知行動療法といいます。

そしてこの認知行動療法を使って
ストレスに上手く対処する方法を
ストレスコーピングと呼びます。

■ストレスコーピング
何がストレスの原因に
なっているのかを見つけ、
そのストレスに対して戦うのではなく
うまく付き合っていく方法です。
方法は大きく分けて2種類あります。

・問題焦点型
ストレスの原因を解決して
ストレス自体をなくす方法


周囲の人を巻き込んだり、
解決に至るまでにさまざまなことを
考える必要がありますが、
ストレスの原因そのものを取り除くため
効果が高いというメリットがあります。

たとえば、
仕事やプライベートでの人間関係が
原因となっている場合に、

転職や引っ越しをすることで
環境を変化させたり、
相手に働きかけて
ストレスを遠ざける。
上司や家族など周囲の人に相談し、
解決方法を探るといった方法です。

・情動焦点型
ストレスを感じたときの感情を
コントロールする方法


根本的な解決にはつながりませんが、
物事の新しい一面に気づけたり
さまざまな応用が利くという
メリットがあります。

何かストレスを感じた場合に
気分が暗くなるようなことは考えない、
自分の趣味に打ち込む、
マッサージなどでリラックスする、
しっかりと休息を取る
などの方法です。


問題焦点型と情動焦点型の
二つのストレスコーピングは
状況によって使い分けたり、
ときには両方使うことで
より効果を発揮します。


ストレスは無いに越したことはないと
思うかもしれませんが、
「不安」といったストレスがなければ
努力することはなくなり、
「疲労」といったストレスがなければ
休むタイミングがわからず
体調を崩してしまいます。

つまり「ストレス」は
人生をより良くするため、
自分の身を守るために
必要な要素の一つでもあるのです。

ストレスとうまく付き合っていくには、
自分が何にストレスを感じるかを
把握すること、そして
それに対する対処方法(コーピング)を
たくさん持っていることが大切です。

また、コーピングを行った際には
ただやるのではなく
実際にストレスが
軽減・解消されたかどうかも
確認するようにしましょう。


いかがでしたか?
心も身体も健康でいられるように、
自分に合った効果的な
ストレスコーピング方法を
取り入れてみてくださいね!