【344話】 肥満、肥満症、メタボの違いって? by 北の快適工房 身近に起こる問題はさまざまありますが、 健康を考える中で よく耳にするものといえば 「肥満」があります。 しかし、似たような言葉で 「肥満症」や「メタボリックシンドローム」 といった言葉もあります。 みなさんはその違いを ご存じでしょうか? 今回はそんな 肥満、肥満症、メタボリックシンドロームの 違いについてお話しします。 ============================== それぞれ何が違うの? ============================== こちらではそれぞれの違いについて 簡単にご紹介します。 ■肥満 身体に必要以上の 脂肪が溜まっている状態。 (BMIが25以上) ■肥満症 ・肥満が原因、もしくは肥満に関連した 健康障害をもっている ・上記が今後起こると予想される状態 このいずれかの場合で 減量が必要な状態を 肥満症といいます。 肥満が原因の病気や、 関連する健康障害には、 耐糖能障害(2型糖尿病、高血糖など) 脂質異常症(LDLコレステロールや 中性脂肪が高い) 高尿酸血症・痛風 脂肪肝 女性の月経異常 などがあります。 肥満症と診断される基準としては、 肥満(BMIが25以上)で、なおかつ ・肥満が原因もしくは関連していて、 減量を必要とする健康障害があること ・内臓脂肪型肥満(腹部CT検査で 内臓脂肪面積が100平方cm以上) と確認された場合 のいずれかの条件を 満たした場合になります。 □BMI(body mass index)の出し方 BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m) ------------------- 18.5未満:低体重 18.5~25未満:標準 25以上:肥満 ------------------- ■メタボリックシンドローム メタボリックシンドロームは 内臓脂肪型の肥満 (腹囲が男性85cm以上、 女性90cm以上)で、なおかつ 高血圧、高血糖、脂質異常症のうち 2つ以上がある状態です。 病気の予備軍という意味合いが 強いものではありますが、 動脈硬化になる危険性が高い状態 ともいえます。 ■内臓脂肪と皮下脂肪の違い ・内臓脂肪 内臓の周り(お腹周り)につく 脂肪のことで、 腹筋の内側に脂肪があるため 外側からはつかめません。 女性よりも男性に多くみられます。 必要以上に溜まってしまうと 脂質異常症や糖尿病、高血圧、 脂肪肝などの原因になります。 ・皮下脂肪 皮膚のすぐ下につく脂肪。 お尻から太ももにかけてつきやすく、 女性に多くみられます。 過剰についている場合でも すぐに病気につながる、 ということはありませんが、 放置していると関節に負担がかかり 変形関節症や腰痛になりやすくなります。 ============================== 基本は生活習慣の改善 ============================== 肥満症、メタボリックシンドローム の場合は、内科や糖尿病内科、 内分泌代謝内科などで 治療を行いますが、 基本的な生活習慣の改善が重要です。 予防と対策として ・消費エネルギーよりも 摂取エネルギーが上回らないようにする ・極端な食事制限はせず、 栄養をバランス良く摂る意識を心掛ける ・良く噛んで食べる ・ウォーキングやジョギング、ラジオ体操 など長く続けられる運動をする といったことを心掛けましょう。 いかがでしたか? 肥満症になる原因は主に過食や偏食、 運動不足があげられます。 急激に食事制限や運動をすると かえってリバウンドしやすくなりますので、 階段を多く使うようにする、 食事のバランスを見直す、 歩く距離を増やす、といった 小さなことから始めてみましょう。 まずは「続けること」を意識して 無理をせず取り入れてみてくださいね。 カテゴリなしの他の記事 < 前の記事次の記事 >