古くから民間薬としても
活用されていた梅は、
身体に嬉しい効果がたくさんあります。
今回はそんな梅についてお話しします。


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梅のもたらす効果
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梅はバラ科サクラ属の樹木で、
春には葉よりも先に
香りの強いピンクや白などの
花が咲きます。

果実は民間薬や、
果肉を真っ黒にいぶした
「烏梅(うばい)」と呼ばれる
生薬としても利用されています。

ほかにも、
特有の酸味と香りがあるため、
さまざまな用途で加工されます。


また、梅には観賞用としての
「花梅(はなうめ)」と、
食用としての「実梅(みうめ)」があり、
それぞれ非常に多くの品種があります。


こちらでは梅のもたらす効果について
簡単にご紹介いたします。

■ミネラルの吸収を高める

体内では吸収されにくい
カルシウムや鉄といったミネラルは、
梅の酸味成分である
クエン酸とあわせて摂ることで
吸収を高めることができます。

■食べ物の消化を助ける
梅の酸味は、唾液といった
消化液の分泌を盛んにするため、
食欲を増進させたり
食べ物の消化を助ける
はたらきがあります。

■抗菌効果
梅干に含まれる
クエン酸やリンゴ酸などを
はじめとした有機酸は、
強い抗菌作用があることが
わかっています。

そのため、
おにぎりやお弁当に梅干を入れることで、
菌の繁殖を抑え、
食中毒を予防することが期待できます。


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梅の豆知識
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■「梅干」と「調味梅干、調味梅漬」
一般的に家庭で食べられる梅干は、
「梅干」と「調味梅干、調味梅漬」の
2つに分類されます。

・梅干
梅干は、完熟
した梅、塩、シソのみを
使って漬けられ、
その後干したものをいいます。

昔ながらの酸っぱくてしょっぱい梅干が
これにあたります。

・調味梅干、調味梅漬
調味梅干と調味梅漬は、
カツオ節やハチミツなどの
味を付けた調味液に漬けて作られた
梅干や梅漬を指します。

スーパーで売られている
梅干のほとんどはこれにあたり、
酸味や塩分が抑えられているため
食べやすいものが多いです。

これらは原材料表示に
「調味梅干」や「調味梅漬」と
記載されているため、
購入する際は参考にしてみてください。
(小梅を使用している場合は、
「調味小梅干」「調味小梅漬」と
表記されています。)

■生の青梅には毒がある?
梅の種や果肉には、
アミグダリンという物質が含まれており、
人間の体内に入ると
呼吸困難やめまいなど
中毒症状を引き起こす原因になります。

特に未熟な青梅の種は
多く含まれているため、
生のまま食べることはできません。

梅が生ではなく、砂糖や塩に漬けたり、
干したりして加工されているのは、
アミグダリンを無害化し
安全に食べることができるようにする
目的もあります。


いかがでしたか?
どの食べ物にも共通するものですが、
食べ過ぎはかえって
身体によくありません。

梅干の場合は1日1粒で
十分な栄養を摂ることができますので、
毎日少しずつを意識して
取り入れてみてくださいね!