春の味覚の一つでもあるタケノコ。独特の歯ごたえがあり、ヘルシーな野菜でもあります。

今回はそんなタケノコについてお話しします。


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春が旬のタケノコ
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タケノコはその名のとおり竹の若い茎の部分を指します。
竹は中国といったアジアのイメージがあるかと思いますが、アフリカや南アメリカなど、気温が高く湿度が高い地域でも育つイネ科の植物です。

その種類は多く、世界に1,300種類以上はあるとされており、日本にも600種類ほどがあるといわれています。

日本では4~5月に旬を迎え、 主に九州で栽培されています。
種類としては、えぐみが少なく肉厚な孟宗竹(もうそうちく)、細めで黄色味を帯びた淡竹(はちく)のほか、寒い地域で育つ根曲竹(ねまがりたけ)などがあります。

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タケノコの栄養素
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こちらではタケノコの栄養素について簡単に紹介します。

■食物繊維
食物繊維はコレステロール値を下げ、脂質、糖、塩分の吸収をゆるやかにしてくれるはたらきがあります。
タケノコのシャキシャキ感はこの食物繊維が多いからだといわれています。

■アスパラギン酸
昆布などにも含まれる旨味成分でもあり、アミノ酸の一種です。
体内でエネルギー生成を促進したり、アンモニアを体外へ排出するはたらきがあるほか、疲労回復にも関わっています。

アスパラギン酸が欠乏していると疲れやすくなるため、元気に活動するためには欠かせない成分です。

■カリウム
カリウムは過剰な塩分を排出してくれるため、高血圧の予防になるほか、むくみの予防や筋肉の機能を正常に保つはたらきがあります。

■タケノコは下処理が大切
タケノコは収穫したあとアクが強くなるため、アク抜きのための下茹でを早めにすることが必要です。

下茹でをする際は、皮がついたまま先を斜めに切り、縦に切れ目を入れます。
鍋にタケノコがかぶる程度の水を入れ、重曹か米ぬかを加えて、竹串がすっと刺さるようになるまで茹でます。

保存をする際は、冷めてから皮をむき、水に浸した状態で冷蔵庫に保管します。
水を毎日変えれば数日もちますが、できるだけ早めに食べるようにしましょう。

なお、食べ過ぎは胸やけなどの原因にもなりますので注意してください。


いかがでしたか?
タケノコは鮮度が命です。春ならではの味覚はぜひ美味しいうちに食べてあげてくださいね!