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ししゃもはこんな魚
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ししゃもはサケ目キュウリウオ科の小さな魚。
一般的に流通しているししゃもは、「からふとししゃも(カペリン)」という海外産のものを指します。
主にノルウェー、アイスランド、カナダで多く漁獲されており、旬の時期は少しずつ異なります。
骨も柔らかく、魚自体が小さいため内臓などもまるごと食べることができます。また、魚の中でもカロリーや糖質は低めです。
■「からふとししゃも」と日本国有の「ししゃも」
からふとししゃも(カペリン)は基本的に輸入品で、北海道産の「ししゃも」とは別の魚です。
からふとししゃもは、鱗が非常に細かく、脂ひれが比較的大きいのが特徴です。北太平洋北部から北極海、北大西洋北部にかけて世界的に広く分布しています。
一方、日本国有の「ししゃも」は、北海道南東部の太平洋沿岸海域に生息します。
旬は10~11月と短く、漁獲量が少ないため近年は高級魚の一つになっています。味はからふとししゃもよりも濃厚です。
鱗が大きくはっきりしており、産卵期になるとオスは黒色に変わります。
なお、「からふとししゃも」と「ししゃも」は味や食感に違いはあるものの、含まれている栄養素はほぼ同じとなります。
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ししゃもの栄養素
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こちらではししゃもの栄養素についてご紹介します。
■カルシウム
カルシウムは骨や歯の主要な構成成分です。
ししゃもはカルシウムの量が突出しており、さらに骨ごと食べられる点から効率よくカルシウムを摂取することができます。
■DHA(ドコサヘキサエン酸)
DHAは、神経細胞に多く含まれ、脳の機能維持に重要な役割を果たす必須脂肪酸です。
また、目の網膜の主要な構成成分でもあります。
■EPA(エイコサペンタエン酸)
EPAは、血液の流れや中性脂肪のコントロールに欠かせない成分です。
魚の脂質に多く含まれており、DHA同様に食品から取り入れる必要のある必須脂肪酸の一つです。
■ビタミン類
ししゃもにはビタミンDやビタミンA、ビタミンB12などビタミンが含まれています。
ビタミン類は体内のさまざまな機能を調節するはたらきがあり、活動する上で必要不可欠な成分です。
また、子持ちししゃもの場合は卵にたんぱく質の一つであるコラーゲンが豊富に含まれています。
いかがでしたか?
ししゃもはカルシウムが豊富でヘルシーな点から、年齢問わずおすすめの食材です。
調理法もシンプルに食べられますので、機会があれば積極的に食べてみてくださいね。