立ったり座ったりという動作は1日の中で何度もあるかと思いますが、どうしても座っている時間が長い……という方もいるのではないでしょうか。

座っている姿勢が長時間になると心身にさまざまな影響が出てきます。

今回はそんな座りすぎによる健康への影響についてお話しします。

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日本人は座る時間が長い?
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オーストラリアの研究で世界各国の座っている時間を調査したところ、日本人は1日あたり約7時間座っているという調査結果となりました。

これは、調査対象となった20ヵ国の中でサウジアラビアと並び最長です。

あわせて座りすぎは健康リスクを高め、メンタルヘルスにも関わるとも報告されています。


■さまざまな健康リスク

・血流が滞る
座った状態が長時間になると、足の血管が圧迫され、巡りが悪くなるといった影響が出てきます。

・筋力低下が病気を引き寄せる
座っている時間が長くなると、主に下半身の筋力が使われないため、筋力低下につながります。
そうすると、肥満や血液に関する病気などにかかりやすくなります。

・ストレスの増加
座っている時間が1日12時間以上の人と6時間未満の人を比べると、12時間以上の人のほうが約3倍も心理的なストレスを抱えやすいといわれています。

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座りすぎによるリスクを減らそう
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こちらでは足の巡りを促すストレッチについて簡単にご紹介します。

■足首回し
つま先を床につけ、ゆっくりと大きく足首を回します。足の甲やすねがしっかり伸びるように意識しましょう。
左右それぞれ10回程度行ってください。

■かかと上げ
イスに座ったまま、つま先に少し力を入れながらゆっくりかかとを上げます。
その後、同じくゆっくりとかかとを下げます。


足元にスペースがある方は、ひざを伸ばすようにゆっくりと足を持ち上げ、ゆっくりと足をおろしてみましょう。
片足ずつ交互に行ってください。


足の筋肉を動かすことで、座りながらでも滞りがちな血流を促すことができます。
ただし、無理をしないように自分のできる範囲で行ってください。

このほか、ふくらはぎをマッサージするように、足首からひざ裏へ向かってやさしくさすりあげたり、1時間に1回は立ち上がる・歩くといったことも効果的です。


いかがでしたか?
集中しているとずっと同じ姿勢だった……ということもあるかもしれませんが、しっかり休憩を挟むことが心身の健康につながります。
適度に身体を動かして血流を促すようにしましょう!