秋が近づくと、さまざまな秋の味覚がお店に並びますね。
ぶどうもその中の一つであり、この時期を待っている方も多いのではないでしょうか。

今回はそんな「ぶどう」についてお話しします。


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ぶどうの種類
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ぶどうは、ブドウ科に分類される果物の総称で、世界各地で盛んに栽培されています。

ヨーロッパでは「畑のミルク」と呼ばれるほど、ぶどうは栄養豊富な果物です。

品種は1万以上も存在するといわれ、国内では山梨県や長野県を中心に、北海道、山形県、岡山県などで栽培されています。

その種類は、皮の色によって分類されており、赤色系のデラウェア・レッドグローブ・甲斐路(かいじ)、黄緑系のシャインマスカット・ナイアガラ・ロザリオビアンコ、黒系の巨峰・ピオーネ・ナガノパープルなどがあります。


■白い粉はそのまま食べていいの?
ぶどうの表面に白い粉のようなものがついていることがあります。

これはブルーム(=果粉)と呼ばれるもので、汚れや農薬などではなく、ぶどうに含まれる成分が表面に出てきたものです。
水分の蒸発を防いだり、病気を防ぐための役割があります。(ブルーベリーやスモモなどにもみられます。)


摂取しても身体に害はなく、むしろブルームがついているものは新鮮な証でもあるため、選ぶときの目安にしてみましょう。


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ぶどうの栄養素
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こちらではぶどうに含まれる栄養素について簡単にご紹介します。

■ポリフェノール
ポリフェノールには抗酸化作用があり、活性酸素を取り除くはたらきがあります。
ぶどうの場合は特に赤系や黒系の種類に含まれています。

■ビタミン
主にビタミンB1やビタミンB2、ビタミンB6などが含まれており、皮膚や粘膜の健康維持に役立ちます。

■カリウム
ミネラルの一つであるカリウムが多く含まれています。

カリウムは体内の水分や塩分濃度を調節し、余分なナトリウムを排出してくれるため高血圧やむくみ予防につながります。

■食物繊維
コレステロール値を下げ、脂質、塩分の吸収をゆるやかにするほか、血糖値の上昇を抑えるはたらきがあります。


ぶどうの栄養素は果肉よりも皮の近くや皮そのものに多く含まれています。
そのため、皮ごと食べられる種類の場合は、まるごと食べるとより効率よく栄養を摂取することができます。

なお、ついパクパク食べてしまいがちですが、ぶどうは糖分が多いため食べる量に注意が必要です。

大粒の品種(巨峰やシャインマスカット)だと10粒、小粒の品種(デラウェア)だと30粒程度が1日の摂取目安になります。

1房以上食べると糖分の摂り過ぎになりますので、気を付けるようにしましょう。


いかがでしたか?
ぶどうはそのまま食べることはもちろん、ジュースやワイン、ジャムやスイーツなどさまざまな楽しみ方ができます。
旬のこの時期にぜひ味わってみてくださいね。