立ったり歩いたりすると違和感やしびれがあるが、安静にしていればおさまる……ということはありませんか?
それはもしかすると脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)かもしれません。

今回はそんな脊柱管狭窄症についてお話しします。

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脊柱管狭窄症とは?
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そもそも脊柱管とは、背骨や椎間板(ついかんばん)、関節などに囲まれている神経の管のことです。

脊柱管狭窄症は、この脊柱管が狭くなり、神経が圧迫されることで起こる病気です。
脊柱管を囲む椎骨や椎間板などが加齢によって変形したり、日常生活での姿勢の悪さや腰の病気によって発症します。


■症状
・休むと楽になるが歩き出すと再び痛くなる
・立っていたり歩いていたりすると足がしびれる
・後屈すると痛みやしびれが出る
・背伸びができない

中でも、歩き続けると症状が強くなり、休むとまた歩けるようになる間欠性跛行(かんけつせいはこう)は、代表的な症状でもあります。

なお、症状が悪化すると足に力が入りにくくなったり、排尿障害につながることがあります。

脊柱管狭窄症は50代から徐々に増え始め、高齢者になると10人に1人は罹患しているといわれている病気です。

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若々しさを維持して予防しよう!
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こちらでは脊柱管狭窄症を予防するストレッチとエクササイズについてご紹介します。

■脊柱管をゆるめるストレッチ
【1】仰向けになり、片足を胸に引き寄せるように両手で抱えます。


【2】そのまま20秒数えます。
【3】反対側も同様に行います。
【1】~【3】を1セットとして、朝晩に1セットずつ行うのがおすすめです。

■脊柱管周辺の筋肉を鍛えるエクササイズ

【1】床に両手両膝をつき、四つんばいの姿勢になります。このとき顔は下に向けます。


【2】右手を床と水平になるように上げ、左足も床と水平になるように上げます。
膝が痛い場合はタオルなどをはさんでください。


【3】その状態で10秒キープします。
【4】元の位置に戻り、今度は左右を逆にして行います。(左手と右足を上げる)
【1】~【4】を1セットとして、1日に1セット行いましょう。
できるようになってきたら1日に3セット、もしくは秒数を20秒や30秒に増やすのも◎です。


なお、脊柱管狭窄症は歩くことで違和感やしびれを感じやすくなります。

安静ばかりも良くありませんが、我慢して長時間歩き続けると悪化することもありますので、無理をせず、できる範囲でのストレッチや筋力トレーニングから始めるのがおすすめです。

ただし、症状が気になる場合は早めに病院へ行くようにしましょう。


いかがでしたか?
脊柱管狭窄症は高齢になるとなりやすい病気といえますが、日頃から正しい姿勢や筋力の維持を意識していれば予防できるものでもあります。

適度な運動を心がけて若々しい身体を維持していきましょう!