メディアで取り上げられ、スーパーでも目にする機会が増えた代替肉(だいたいにく)

どんな食材なのか、栄養素はなにが含まれているのかはご存じでしょうか。
今回はそんな「代替肉」についてお話します。

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代替肉とは?
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代替肉とは、牛や豚といった動物の肉を使わずに、肉のような味わいや食感を楽しめるよう加工した食材のことです。

代替肉の開発は100年以上も前から行われてきましたが、近年は食糧問題の改善や畜産起因による温室効果ガスの削減、食のニーズの多様化によって注目されるようになりました。

「大豆ミート」や「フェイクミート」などとも呼ばれており、大豆やエンドウ豆といった野菜や穀物から作られています。
形状はブロックタイプやひき肉タイプなどさまざまです。
※動物や魚などの肉からとった細胞を培養し、それらを増やすことでつくられた「培養肉」もありますが、今回のコラムでは主に植物由来の代替肉についてご紹介します。




■健康面でのメリット
代替肉の栄養素は原料となる野菜や穀物がベースとなります。大豆が原料の場合は、植物性のたんぱく質や食物繊維を豊富に摂ることができます。

また、多くが低カロリー、低脂質、高たんぱく、コレステロールフリーなど、健康に気をつけている方には嬉しい食材です。



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上手に活用しよう!
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■肉類と栄養素は別物と考える
動物の肉は少ない量で多くのタンパク質を摂取することができ、成長期に欠かせない亜鉛や鉄分の原料となるミネラル類も多く含まれます。

特に神経のはたらきに関わるビタミンB12は、代替肉からは摂ることがほとんどできません。

そのため、代替肉へ全面的に切り替えるのではなく、どちらもバランスよく活用していくことが大切です。

■商品によって長期保存が可能
生鮮食品とは違い、消費期限が長いものも多く販売されています。
レトルトや乾燥タイプ、冷凍できるものまでありますので、使用方法や生活スタイルに合わせて選んでみましょう。

ストックしやすいため、普段の料理に加えることで気軽に栄養素をプラスすることができます。

■取り入れやすい形で始めてみる
原料となる素材の香りや食感が気になる場合は、ハンバーグやナゲットなど加工されたタイプからスタートするのもおすすめです。
また、しっかり味付けをする料理で試してみるのも◎。


いかがでしたか?
代替肉はどんどんと開発が進んでおり、より身近な食材となってきています。

バランスの良い食事を心がける際に選択肢の一つとして活用してみてくださいね!